山陽新聞朝刊 2023年9月19日
【ホームスタート・岡山ぐるりん始動!】
9月19日付の山陽新聞朝刊に掲載されました!
「ホームスタート」とは、
・就学前の子どもさんがいる家庭を
・地域の子育て経験者が
・週1回2時間程度訪問し
・傾聴と協働によってエンパワーする
活動です。
家庭を訪問するホームビジターは、37時間の養成講座で研修中。
必要な方に必要な情報が届きますように♥
(ぐるーん代表理事 河本美津子・記)
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【子育て家庭 経験者訪問し無償支援 ぐるーん、23年度内に開始】
児童養護施設の子どもや里親家庭を支える一般社団法人ぐるーん(岡山市北区)は、育児経験者が未就学児のいる家庭を訪れ、無償で子育てをサポートする「ホームスタート」を始める。親の孤立を防ぐ英国発祥の訪問型支援。日本国内でも広がっており、岡山県内では初の取り組みだ。
住民ボランティア「ホームビジター」が家庭を訪問する。親の不安や悩みを受け止め、話を聞く「傾聴」と、一緒に育児や家事をする「協働」が活動の柱。指導的な立場ではなく、親戚や友人のような存在として寄り添うことで、子育てに不安やストレスを抱えている人たちに自信と意欲を取り戻してもらい、育児力も高められるという。
就学前の子どもや妊婦がいる家庭を対象とする。訪問は週1回2時間程度で無料。経済的に困窮している▽身近に頼れる人がいない▽子どもや自身に障害がある▽仕事や介護もあり余裕がない―などさまざまな事情がある親たちを支える。無償のため利用のハードルは低く、自治体などによる子育て支援が届かない“隙間”の世帯もカバーできる。
「ホームスタート・岡山ぐるりん」事務局を立ち上げ、今月からホームビジターの養成講座(計9回)を開いている。女性10人が受講しており、本年度中に県内での訪問支援を始める予定。
ぐるーんは、乳児院や児童養護施設の子どもを抱きしめ、愛情を届ける「抱っこボランティア」を全国で展開している。その活動を通し、虐待や親子の分離に至るケースを防ぐには、育児の早い段階から親をサポートすることが重要と考え、ホームスタートに乗り出した。河本美津子代表理事は「子育て経験があるボランティアだからこそ、さまざまな思いに共感でき、ニーズに合った支援を届けられる。育児の悩みを抱え込まず、気軽に利用してほしい」と話している。
問い合わせは、岡山ぐるりん事務局(070―9136―3334)。
ホームスタート 「すべての子どもに幸せなスタートを」を理念する訪問型の子育て支援ボランティアで、1973年に英国で始まった。ネットワーク組織のNPO法人ホームスタート・ジャパン(東京)によると世界22カ国に普及。日本では2009年に導入され、32都道府県・119地域で、NPO法人や社会福祉法人などが取り組んでいる。